2007/06/12

11,シャンティ・ストゥーパ

 レーの街に来れば必ず立ち寄りたいのがネットカフェ。メインバザールに何件もあるので便利だ。ワンボのおすすめで一度行って見たネットカフェがなんとなく気に入った。一度気に入ると、そこばかりに足を運んでしまう私だ。どこにしてもちょっと高いのは気になるが、インド全般に比べて感じる、ラダックの物価の高さには幾分慣れてきた気もする。

 レーの街の中に、シャンティ・ストゥーパと言う仏塔があるという。しかも小高い丘の上にあると言うので歩いて登ってみることにした。ワンボが案内してくれるという。

 ちなみに、地元のラダックの人々はジャパニーズ・ゴンパとも言っているようだ。なぜかと言えば、日本人が創ったからだという。こんなラダックのようなへき地に、どなたか日本人が仏塔や寺を作ったのか。恐れ入ります。
 
 余談ではあるが、シャンティとはサンスクリット語で「平和」とか「平静」等の意味がある。ストゥーパはいわゆる仏塔のことだが、これは私たちにもなじみの深い仏教用語として、日本にも伝わっている。卒塔婆(そとば)である。日本では卒塔婆と言えば、お墓に立ててある木の板で、梵語などが書いてあるのが普通だが、元々、仏塔のように高く、立てる物からその意味合いや形が変化してインドから日本にもたどり着き、あのような卒塔婆の形になって言ったという。仏教を通しては、特に多くのサンスクリット語がそのまま日本にたどり着き、使っているものがあるのでとても面白い。
 
 さて、話を戻そう。

 いわゆるメインバザールあたりを通り過ぎ、チャングスパという辺りに入ると、こっちは驚くほど外国人向けの土産店やヨーロッパ仕立てのベーカリー、CDショップ、ネットカフェ、レストランにゲストハウスが軒を並べており驚いた。今まで見てきたレーの街とはちょっと違う雰囲気があり、ことに洗礼された小ぎれいなストリートに仕上がっているのだ。今までは特に地元の人々が行くような辺りを歩いていたということになるが、こんなにお洒落なショーウィンドウの店が続々と出てくるので何か拍子抜けしてしまった。なにせ想像もしていなかったのだ。
 お世辞ではなく、本当に東京の裏原宿とか言われても過言ではないほど小ぎれいなカフェまである。中には気の利いたソファーと、自由に読んでよい書棚があり、洋書がズラリと並んでいたりしているのだ。メニューもパスタやピザ、カプチーノからサンドウィッチ・・・。いやいや、本当にすごい。一件だけ気の利いた店があるのではなく、軒並みそのレベルの内容をそろえているのだ。
 それだけ外国人ツーリストの需要があり、ここまで発展してきたかと思うと、いいんだか悪いんだかよく分からないが、とにかくすごいと思った。
 
 ちなみに、こんなにいっぱいカフェもあるんだし、ワンボはこっちに来ないのかと訪ねると、ほとんど来ないと言う。値段はもちろん外国人プライスになるのもそうだけど、やっぱり、なんとなく外国人旅行者ばかりいるところは落ち着かないという感じのようだ。地元の気取らないチャイ屋とか食堂っぽい方が気楽でいいのだそうだ。なんだか分かる気がした。

 けっこう長く歩いてきたら、賑やかな通りを抜けた。見上げると小高い丘があった。その上にあるのがシャンティ・ストゥーパだ。途中にいくつものチョルテンを見ながら、階段をずっと登っていくのだ。 


 やっとの思いで登ると、そこからはレーの町が一望できて気持ちがよかった。
 本堂があったのでまずはお参り。そこかしこに日本語でも書いてあるし、創設者の方の写真や名前も紹介してあった。ツーリストも地元の人も参拝に訪れるようだ。



 極彩色のタンカには天国や地獄が描かれていた。この内容についてはまたの機会にしっかり触れたいと思う。

 
 ダライラマ法王の写真も飾ってあった。

 
 本堂を出て仏塔の方へ。 青空に、白い仏塔が浮き出ていた。時計回りに3回まわってお参りする。

 
仏塔の周りには、仏陀の一生が描かれていた。

  
 後光が差しているかのように仏塔は太陽を背負っていた。
 
 仏塔の目の前には、とても広い広場があり、なんとも美しい景色が見られた。ちょうどストックの方角だ。
 まだ人気のない時、その端っこに、エンジ色の袈裟を着た一人の僧侶が、座禅を組んで瞑想しているようだった。邪魔しないように、私たちもそこからの美しい景色をしばらく堪能していた。

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